関係者コメントを読み取る
競馬新聞に掲載されている調教師や厩舎スタッフ、騎手コメントも馬の調子や能力を判断するうえでの重要ヒントとなります。ありふれた内容の中にも注目すべきキーワードが含まれていたりしますので、細かいチェックはかかせません。
注目したいキーワード
- 成長期の馬にしては「馬の状態が変化してきた」
- 状態がいい馬に関して、競馬新聞での厩舎コメントは平凡で同じようなコメントが多いが、状態が良くても成長に関する「馬が変わってきた」、「半年前では別馬」などのコメントには注目しておきましょう。これらは、少し状態がよい程度ではあまり使わない表現のようです。身近で馬を見続けている調教師の目から見て、馬が大幅に成長しているということ。
- 人気が薄い陣営の「勝ち負け」「好勝負」
- 人気薄馬の陣営の「デキはいいので一発あっても」「この馬にもチャンスある」などは、平凡なコメント。しかし「このメンバーでもヒケをとらない」「この相手でも好勝負」などの強気なコメントは自信高と見ていいでしょう。
- 馬の状態に関する後ろ向きなコメント
- 馬をベストな状態にするのが厩舎の仕事なので、建前で好調をアピールすることはあっても、本音以外でネガティブなコメントをする理由はあまりありません。「絶好調だった頃と比べると少し物足りない」「厳しめに調教しているが、なかなか絞れない」「馬体は絞れたけど息づかいが今ひとつ」。
このようなコメントが目立つ時は軸馬から外していいと思います。 - 「相手が揃った」「強いメンバーが揃っている」で終わるコメント
- 「相手が強い」「メンバーが揃った」という表現は人気薄陣営のコメントとしては定番です。強気なコメントが続き場合はそれほど、心配する必要はないですが、「うちの馬も成長しているけど、今回は相手が強い」「状態なら負けてないが、さすがにメンバーが揃った」という、定番コメントでしめられている場合は白旗宣言と捉えていいでしょう。
- 馬の特徴に関するコメント
- 以下のような馬の特徴に関するコメントは、その後のレースにも活かせるコメントです。しっかり覚えておけば穴馬券の獲得に繋がる可能性があります。
- 飼い食いがよくない馬なので、馬体減りが心配
- 気のいいタイプなので仕上がりは早い
- ピッチ走法だし、ツメの形からも道悪はいいはず
- 腰が甘いので平坦コース
- スランプの原因として精神的な理由を挙げている
- 体調が原因のスランプは休養や調教次第で短期間で回復することもあるが、精神的なスランプは長引きしやすい。調教評価は決して悪くないのに惨敗を繰り返す馬は、このパターンに陥っていることがよくある。以下のようなコメントは要注意でしょう。
- 調教の動きは相変わらずいいので、後は気持ちの面が変われば。
- 前走を見ても、レースでは自分から走るのをやめてしまっている。