パドックの見方
競馬で馬券を買う前にまずは実際の馬を見て自分の好みの馬の情報を目で捉えることも重要です。競馬場に行くとパドックという当日の馬の状況を確認できる場所があるので、パドックを利用するのもいいでしょう。
パドックとは、競馬場の中にある施設で、レース前の出走馬を歩かせ、観客に競走馬のようすを見せるための場所です。 おそらく競走馬を一番近くで見れる場所と言えるでしょう。
パドックではココをチェック:基本編
- 歩く速度と位置取り
- パドックの外を回っている馬の方が良いと言われています。歩くスピードが速く、外を回って追いつかないように調整するため。逆に内を通っている馬はあまり良くないと言われています。
- 入れ込み具合の確認
- リズム良くスムーズに歩けていない、つまり、歩いては止まり、また急に急いで歩き出したり、立ち上がったりして、手綱を放すとどこへ行ってしまうか分からないような状態はあまり良くないようです。こういう馬はまずは軸から外して考えたほうが無難でしょう。
- パドックと成績を分けて考える
- いい馬は馬体の見栄えが悪くてもレースで好走することも少なくなりません。いい例で言えば牝馬の「ブエナビスタ」は馬体があまりかっこよく見えるタイプではなかったと言われています。しかしレースになると好走が目立ちました。このようにパドックでの馬体とレース内容を分けて考えたほうがいい馬もいます。
- 近走で活躍している馬の姿をみて「いい馬(いい状態)」を覚えておく
- 馬の見方は人それぞれですが、独自の偏見や好みに左右されてしまいがちなところもあります。好みの馬に左右されずに「よい馬」を見抜くには近走で活躍している馬や種牡馬の現役の馬体を頭にインプットして照らし合わせるようにしてみてください。競馬雑誌やスポーツ新聞、DVDなどでも過去の活躍馬はチェックできますので、参考にしてみてください。
パドックではココをチェック:虎の巻編
- お尻に銭型模様が出ている
- 芦毛や鹿毛の馬には、銭型模様が浮き上がっている馬がいます。馬体が引き締まり、心臓が力強く体の隅々まで血液を送り届けている証拠とも言われ、絶好調だと判断できます。
- 白い泡状の汗をかいている
- 汗の量が多いと、イレ込んで脚をしきりに動かしたり、ゼッケンと背中がこすれたりすることで白い泡状になって垂れたりします。夏場で少量であれば気にしなくてもいいが、あまりに大量の場合や涼しい季節なのに目立っている場合はあまりいい状態ではないでしょう。
- 耳がピンと立っている
- 左右の耳がきれいに揃って前に向いている状態は、馬にとって周りの環境を最も把握しやすい状態です。
冷静に周りの環境を把握して集中できている証拠でしょう。 - 目が充血している
- 白目が充血している場合は、かなり興奮していると考えられます。この場合は全体の動きをしっかり確認しよう。厩務員が無理せずに制御できるなら、気合が乗っていると判断できるが、明らかに全体的に落ち着きを欠き、厩務員を煩わせているようなら、マイナス素材と判断していいでしょう。